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日本髪かつらを似合わせるテクニック

日本髪が似合うかどうかは、被る方の顔立ちに大きく影響されますが…

美しい日本髪姿には、基本的なセオリーがあります。

日本舞踊や、舞台など、役柄がある場合は、それに応じた髪型になりますので、
ここでは、「花嫁さん」の場合を例に挙げます。

花嫁の髪型は、「文金高島田」ということになりますが、
同じ髪型でも、根の位置や、膨らませ方、結い上げ方によって、
印象がかなり変わってきます。



オーダーメイドの場合は、ご本人の顔に合わせて結い上げることが前提ですので、
かつら合わせの段階で、しっかり調整して頂けると思いますが、、、



セミオーダーのかつらの場合、既製の形で結い上がっておりますので、
「かつら合わせ」をして「似合わせてゆく」作業が必要となります。

この作業は、かつらの構造を理解していないと、
かつらそのものを壊してしまう恐れがありますので注意が必要です。



結婚式でかつらを被る場合は、かつら技術のあるヘアメイクさん(和装のお支度担当者)に、かつら合わせをしてもらうことになります。

なかでも、和装が出来るヘアメイクさんは、年配の方の場合が多く、
時に、ちょっとしたジェネレーションギャップを感じる場合もあるようです(^ ^;)

かつらの選び方、鬢の張り出し方、簪の選び方、つけ方などなど、
ちょっとした事で、花嫁さんに似合うかどうかが決まってきます。

やはり、ヘアメイクさんのセンスは重要ですね。



「なんか、しっくりこない…」と思ったら、諦めてはいけません!!!



自分が似合うと思う形に仕上げてもらう事がとても重要なので、
「もうちょっとここを押さえて、ここをふっくらと…」といった微調整は、
どんどんリクエストしましょう!

前もって時代劇などで、女優さんの日本髪姿を良く見ておくといいですよ。



特に、顔回り…
下の2点だけは、自分でもしっかりチェックしましょう!


★point1★

 刳り(くり)

とても重要なポイントですが、富士額の形、前髪の毛量は、後では変えられませんので、
かつらを選ぶ際にチェックする必要があります。


被る際の注意点は、額の広さです。
かつらを浅く被せるか、深く被せるかで、額の広さは調整できます。

広すぎても、狭すぎても、おかしいので、
富士額の先と、眉山ラインは、指2本を目安にすると良いと言われています。



【額が 狭い 場合】

元々の「額が狭い」かたは、かつらから前髪がはみ出してしまう場合があります。
その場合は、刳りに合わせて剃る、どうらんで塗りつぶすなどで対応することとなります。

・・・が、額が狭いかたは「半かつら」で、自分の額を生かすという手もあります!
額が狭くて、富士額の方の方が、日本髪が似合うんですよ〜。

「半かつら」は仕上りが、とても自然です。。
大河ドラマなど、時代劇で見た事ありますよね?

ただ「半かつら」に対応してできるかつら技術者は、少ないのが現実ですが(^ ^;)

どうしても、やってみたければ、問い合わせてみて下さいね。。


【額が 広い 場合】

「額が広い」かたは、「全かつら」が、おススメです!!!

  「半かつら」は、額が広すぎると、後方にボリュームがいってしまうので、
   見た目にも、また構造的にもお勧めできません。|;-_-|




★point2★

 鬢(びん)

日本髪が自然にしっくり被れているかが決まる重要なポイントです。

もみあげと、鬢の膨らみ具合をチェックしましょう!


【もみあげ】

長過ぎないか、台金が浮いていないか、をチェックしましょう!

もみあげは、自髪よりも長く設定されているのが普通です。
耳たぶが、1cm見えるくらいが目安です。

台金の浮きは、一旦、かつらを外して、もみあげの台金部分を【力加減に充分注意しながら】、動かして合わせて行きます。


【鬢(びん)の膨らみ】

鬢は、正面から見たとき、だいたい平行であることが基準ですが、
顔の形によって、膨らみを調整すると良いでしょう。

かつらを装着した後、手のひらで、押さえるだけで、顔になじんできます。
、、、が、勝手に触り回ると、怒られちゃうこともあるので、ご注意を。。。(;;)




ちなみに、多少、櫛目を乱してしまっても、かつら技術者の方なら、とき付けで直せますが、大きく壊してしまった場合は、結い直し(技術料:2万円前後)を請求されてしまうかもしれませんので、ご注意を。。。

かつら下地の作り方

かつら下地の作り方〜〜

★★準備するもの

  • かつら下地ヘアーネット
  • 下地伸縮テープ(羽二重でも可)※必要に応じて
  • くし

★★下地の作り方

かつら下地の作り方(1)
【1】まずは、よく髪を梳かして整える。

かつら下地の作り方(2)−1
【2】被る人自身が両手で顔を覆いながら、下地ネットを頭から被せる。

かつら下地の作り方(2)−2
【3】下地ネットを下げます。

かつら下地の作り方(2)ー3【4】ネットを首まで下げる。



かつら下地の作り方(3)ー2
【5】頭頂部(かつらを被った時、邪魔にならない部分)でネットを結び、頭の形を整える。

かつら下地の作り方(4)【6】髪のまとめ完成。
頭の締め付けが気になる場合は、下地ネットだけでOK。

かつら下地の作り方(5)【7】おくれ毛が多い場合など、額まわりの髪をしっかりまとめたい場合。
下地伸縮テープ(または羽二重)の前中心を合わせ、軽く引きながら生え際を隠すように巻いて行き、後ろ中心でテープを交差させ、耳より後ろで、先を差し込んで始末して完成です。


<補足>

*下地伸縮テープ(または羽二重)を巻く際は、強く引き締めないように。
 時間が経つと、頭痛がするなど不快な症状を起こす場合があるので注意。

*かつらを被った時、当たりが出ないように、出来るだけピンを使うのは避ける。
 どうしてもピンが必要な場合は、台金があたらない「頭頂部分」に使うとよい。

*慣れない人が長時間かつらを被る場合は、ネットでまとめるだけで充分。
 少しの締め付けも頭痛などの原因になるので、きつく締め過ぎないように注意が必要。


日本髪かつらの被せ方 ※「全かつら」の場合

「全かつら」を「お客様に被せる方法」

★★準備するもの

  • 全かつら
  • くし

★★かつらの被せ方

全かつらの被せ方(1)【1】左右のもみあげ部分を正面から持つ。

全かつらの被せ方(2)【2】花嫁の正面に立つ。

全かつらの被せ方(3)【3】髱を後頭部にあてる。

全かつらの被せ方(4)【4】かつらをまっすぐ手前に引き寄せ、もみあげの位置まで下ろす。

全かつらの被せ方(5)【5】中心、左右のもみあげの位置を合わせ、耳たぶが1cm位出るようにかつらを被せる。

全かつらの被せ方(6)【6】片手で根を持ち、もう片手で髱を持ち上げるようにして深く被せる。

全かつらの被せ方(7)【7】根の位置があご先と耳上を直線で結んだ延長線上に来るように調整する。

全かつらの被せ方(8)−1【8】紐を髱の下で蝶結びにする。

全かつらの被せ方(8)−2【9】結び目をかつらの中にしまい込む。


これで「全かつら」を被せることが完了!!

かつら合わせのチェックポイント

 「かつら合わせ」の8つのチェックポイント。

かつら合わせのチェックポイント(1)【1】前中心を合わせる。

   ※中心がずれていないか?

【2】額の広さは、「富士額の先〜眉山の延長線」まで、
   3cm(指2本分)程度が目安。

   ※顔のバランスにより調整。
    額が広すぎると幼い感じに、狭いと野暮ったくなる。

【3】「鬢の下」から、耳が1cm程度見えるのが目安。

   ※顔・あごの長さによって調整。
    もみあげが長すぎると野暮ったく、短すぎるとあごが長く、貧相に。。

かつら合わせのチェックポイント(2)
【4】「こめかみ」から、自髪が出ていないか。

   ※フェイスラインの形状によって出てしまう場合は、剃るなどして出ないように整える。

かつら合わせのチェックポイント(3)
【5】「耳上〜あご先」を結ぶ線上に「根の中心」を設定。

   ※かつらによって、根の位置が低い場合もあるので、バランスを見ながら設定!
    ただし、低すぎる場合は、文金高島田ではなく、中高島田かも…


かつら合わせのチェックポイント(4)
【6】後ろ中心を合わせる。

【7】髱(たぼ)の長さを首の長さに合わせる。

   ※たぼは短いと幼く、長いと老けて見える。
    花嫁の場合、着物の衿をしっかり抜くので、あげたぼにすると、後ろ姿がちんちくりんに(-_-#)

   ★タツミかつらは、髱の長さを調整出来る。
    調整方法は、かつらを脱いだ状態で、かつら内部の伸縮テープの位置を変更する。
  詳しくは、<「髪型微調整仕様」について> 参照。













ここに記したのは、文金高島田の基本的なチェックポイント。

既製品の日本髪かつらを被せる場合は、被る方の顔に似合わせるように、仕上げる事が重要

※タツミかつらは「髪型微調整仕様」となっているので、一般のかつらよりも様々な顔に似合わせる工夫をしています。

 「髪型微調整仕様」については、こちら>> をご覧下さい。